旅路ノート

歴史と温泉宿が好きな女性会社員の旅日記

東京電力廃炉資料館と浜鶏ラーメン

10月某日、台風直後にいわき湯本温泉「湯の宿美笹」さんにひとり泊してきました。

 tabijinote.hatenablog.com

 チェックアウトした後は、原発事故からの復興の現状を知ろうと、富岡町を訪れることにしました。

 

富岡町東京電力廃炉資料館」へ。

さて、富岡町へは電車で向かいます。湯本駅9時4分発のいわき行きに乗り、その後いわき駅で9時22分発の富岡行きに乗り換えて、40分ほど電車に揺られると、終点の富岡駅に到着しました。

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常磐線は事実上、仙台方面への下り電車は富岡駅が終点となっていて、富岡駅~浪江駅は代行バスとなっています。(2019年10月現在)。ただJR東日本はこの不通区間についても2020年3月に全面再開としているそうです。線路は浪江方面に続いていますね。

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富岡駅は震災当時、津波で駅舎が流失したそうですが、再建され真新しい駅舎となっていました。周辺はまだまだ復興の作業中の模様ですね。(駅からガラス越しに海側に向けて撮影しています。)

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駅の線量計

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さぁ富岡駅から歩いて行きます。

駅周辺は作業員さんのアパートらしき真新しい賃貸住宅が多かったです。

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復興を願い山梨県北杜市から贈られたという「宇宙桜」。

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10分くらい歩き、「東京電力廃炉資料館」に着きました。

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もともと、福島第二原発のPR施設「エネルギー館」だったそうですが、現在は廃炉資料館として、原子力事故と廃炉事業の現状を確認できる施設となっています。入場無料。社員さんが親切に案内してくれました。映像資料が多いので、くまなくみると2時間以上かかるかもしれません。個人的には、事故当時のことを語る所員の生の声のコーナーなどが印象深かったですね。

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東電のみならず協力企業の多くの方が今も現場の最前線で廃炉作業に当たっているのですね。。現場には大型休憩室ができ、コンビニが入り、無人の電気自動車が走り、医師が常駐し、その作業環境も整ってきていること、廃炉に携わりたいと入社する若い技術者の方たちがおられることなどを知り、勉強させていただきました。

そして、福島のふるさとにいまだ戻れない方々一人一人が納得いく暮らしが送れるようになりますように。。

 

東京電力廃炉資料館|廃炉資料館|東京電力ホールディングス株式会社

 

浜通りの浜鶏ラーメン

さて、真面目に見学したらお腹がすいてきました。資料館の道をはさんで隣には「さくらモールとみおか」という大きなショッピングモールがありまして、その中のフードコードにあるラーメン屋さんで浜通りの新名物であるという浜鶏(はまど~り)ラーメンをいただきたいと思います!

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食券を元気なおばちゃんに渡し、待つこと5分。番号が呼ばれてカウンターへ取りにいきます。じゃーん。こちらが浜鶏ラーメンです。鶏チャーシュー、玉子(半分)、メンマ、ネギが2種類、鶏肉のフレークがのっています。味変用の辛味はお好みで。

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鶏スープをベースに魚介系のアクセントにしたダブルスープのラーメンとのことです。あっさりしているのに、やみつきになるコクがあります。鶏チャーシューもしっとりしていてやわらかいです。スープほぼ飲み干してしまいました。フードコートのお客さんの動向を見ていましたが、どうやら味噌ラーメンも人気の模様。

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ラーメンを食べ終えたら、同じく浜鶏さんにてブレンドコーヒー(100円)も買って、(直接おばちゃんに100円を渡すシステム)その後のバスの時間までゆっくりさせてもらいました。徒歩圏にあまりお店がないのでありがたいです。

 平日昼のさくらモールは、とてもにぎわっていて、作業服姿の男性が大勢フードコートでサラメシ中でした。復興作業に携わる方が多いのでしょうか。

目の前の国道6号は多くのダンプカーが走っており、「環境省」のステッカーが貼ってある車両を見かけることもありました。

富岡からいわき駅までは、常磐交通の路線バスも走っており、昼食後はそちらを利用しました。さくらモールの前にある「月の下」バス停(12時32分発)から乗車しました。なんだかジブリっぽい地名ですよね。富岡駅~いわき駅のバスは1日に3本の路線ですので、事前に時刻表の確認が必要です。富岡駅~いわき駅が1350円と電車よりちょっと高いのですが、そもそも電車も本数が多くないので、時間が合えばバスも有用ですね。

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途中、楢葉町役場などを経由しいわき駅に着きました。その後は東京駅までは高速バスのいわき号を利用して帰路についたのでした。

 

  

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