沢渡温泉「かねとく旅館」にひとり泊(2019年7月)
6月に四万温泉の「湯の宿山ばと」に泊まったことをきっかけに、中之条町ってこんなに近いのか、と気が付き、ほかの温泉にも行ってみたくなってしまいまして。
3週間後に、沢渡温泉に行くことにしたのでした。沢渡温泉は四万温泉とは最寄りの駅が同じ中之条駅で、ご近所さんですね。
もはや季節も変わってしまいましたが、なんというか、自分の中ではとっておきの宿で、なかなか記事にできていなかったのです。ようやく紹介したいと思います。
天然酵母ぱん&カフェ エルムでお昼ごはん
当日は地元の駅から八高線に乗車、高崎駅で吾妻線に乗り換え、中之条駅で下車しました。午後1時過ぎ。お腹もすいたので、お昼ごはんにしたいと思います。ランチに訪れたのは、中之条駅から徒歩6~7分のぱんカフェ エルムさんです。
お店のイートインコーナーでランチをいただくことができます。
注文したのはホットドックとドルチェのランチセットです。確か1200円だったかと思います。サクッとしたパンにウィンナー。コーンスープも美味しいです。
ドルチェはこちら。音楽の流れる店内で手帳を書いたりしながら、ひとときのんびり。
東京から来たことを告げると「よい旅をしてくださいね!」とお店の方がにっこり。温泉入る前から心が温まりました。えるむさんは週替わりのランチメニューが魅力的ですし、また訪れたいですね。
沢渡温泉へ
沢渡温泉へは関越交通のバスが通っています。朝7時~午後5時まで。本数は少ないですね。事前の時刻表チェックは必須です。バスに乗り込むと乗客は3~4人とまばら。

途中のバス停「たんげ口」で、たんげ温泉の旅館「美郷館」に行くのか、女性二人組が降りていきました。ここで乗客は私一人に。運転手さんに下車するバス停を尋ねられ、「かねとく旅館に行きたいのですがどちらのバス停でしょう?」というと、最寄りの「沢渡」のバス停から数十m手前、お宿の目の前で停まってくれました。優しい~。
バスは駅から約20分の道のり。片道620円でした。
チェックイン
案内されたのは2階の6畳の和室です。お手洗いは男女別の共同ですが、部屋を出てすぐのところにあって便利でしたし、洗面所も共同ですが、きれいでしたよ。そんなにお客さんが大勢というわけでもなかったですので、共同利用でも問題なし。あと、Wifiはエントランスと食堂では使用可能とのことです。
浴衣・タオル・歯ブラシ類・冷蔵庫・TV・お茶セットなど基本的なグッズは完備されており、お茶菓子はクッキーでした。ちなみにお風呂タオルは沢渡温泉オリジナルのぐんまちゃんデザイン♪。個人的には、実家の和室にかなり似てて、くつろげるお部屋でした。敷布団の下にはマットレスが敷いてあるのはうれしいポイント。古さはあるもののきれいなお部屋です。地元業者名入りカレンダーがかかっていたのも実家っぽいw
外を散歩
沢渡温泉は急な坂道に沿って、お宿が並んでいますが、まぁその坂のきついことといったら・・笑。こちらは坂を遠くから臨んだところ。お宿は坂のたもとの左手側です。この坂を腹ごなしにちょっと登ってみましょう。さっきバスで来た道です。
勾配分かりますかね?
7月でしたが、まだアジサイがこんもり。
共同浴場の前です。宿のご主人が、こちらのお湯はかなり熱いと言っていたので、無理に入らなくてもよいか。。と見送りました。お風呂の方からエコーのかかった地元の方の声が聞こえてくるのも、温泉風情がありますね。この共同浴場の付近に沢渡温泉の源泉があるそうです。
来た道を下ります。坂の上から下のほう(宿のほう)へのアングル。
川の方まで来ました。
蘭学者の高野長英がこちらの川でお忍びで釣りを楽しんだとか。近くの橋は「晩釣橋」というそうです。
付近は自然豊か。かるく散策して、宿に戻りました。
お風呂
さて、お風呂へ行ってみましょう。かねとく旅館さんは男女別の内湯がひとつずつあります。男女の交代はありません。
広々してきれいな脱衣所です。
内湯の浴槽。レンズが湯気で曇ってますね。。
一浴玉の肌と称される沢渡温泉のお湯。草津の強酸性のお湯でパンチをくらった肌を直してくれるということで、草津の仕上げ湯とも言われていますね。その名のとおり、肌あたりが柔らかくて気持ちがよいお湯です。
共同浴場付近で湧いているという源泉は55℃ぐらいあるようですが、こちらの浴槽は適温でした。泉質はカルシウム・ナトリウム硫酸塩・塩化物温泉です。夕方・夜・朝と気持ちよく入らせていただきました!
夕ご飯
お待ちかねの夕ご飯です。お客さん一同に食堂に集まっていただきます。こちらのお宿の目玉は、お料理が大好きな女将さんが作る、野菜たっぷりのお食事。本当にどれも美味しく、工夫されていて、特筆したいのは「自分も料理もう少し頑張ろうかな」ってモチベーションさえあげてくれる料理の数々なんです!メモがちょっと曖昧な記録となっていて恐縮ですが、紹介しますね。
かぼちゃのサラダ(アーモンドとチーズ?が入っている?)、きのこと青菜のおひたし、ビーツのスープ、中華風のシャキシャキした和え物、枝豆(味付き)、お肉のスモーク。前菜から種類豊富です。
お酒は地元中之条町の酒造「貴娘酒造」さんの「小雪」(冷酒)をお願いしました。
鶏肉と茄子とパプリカとししとうのレモン風味のマリネ(?)季節の野菜がたっぷり。
ミニトマトとイカと玉ねぎのマリネ。いかもやわらかかったし、サッパリしてて美味しいです。
スティックサラダ、群馬ならではのこんにゃく。
サラダ用のたれは3種。和風、ナッツ、味噌で楽しめます。
野菜グラタン。熱々で美味しい。
新玉ねぎの肉づめ、トマト風。玉ねぎも甘いです。
かぶの葉と山椒のご飯(チャーハン風)、おうどん。
野菜たっぷりでヘルシーですが、量は十分すぎるほどで、満腹になりました。飲みきれなかったお酒を部屋に持ち帰って、ゆっくりいただきました。
朝ごはん
朝ごはんも同じく食堂にて。夜のときよりお客さんが増えてる・・。朝ご飯だけのお客さんがこんなに泊まっていらしたとは。さて、朝ご飯も種類豊富です。
サラダは彩りもキレイ。
お魚の照り焼き、甘いお豆。ミニトマトは皮が向いてくれてあります。こうした細かなところに気遣いが感じられます♪
なめこと胡瓜と長芋?に乗っかっているのはお醤油のジュレ!細かく野菜が切ってあるのも丁寧ですよね。
納豆や野菜たっぷりなお味噌汁も。もはや健康になれる気しかしませんw
手作りの焼売が熱々プリプリでめっちゃ美味しい。
ヨーグルトにはフルーツ。プラムのソースをかけてくれます。ソースは2種類から選べたような。食後のコーヒーも。
お料理は女将さんの手作りで、アイデアの豊富さ、味つけの上手さ、変化球を含めつつの献立が素敵で、自分も季節感ある家庭料理を作れるようになりたいなぁと思わせてくれる品々でした。ごちそうさまでした!!
まとめ
かねとく旅館さんの女将さん・ご主人とも、家庭的であたたかな応対で、ほっこりした気分で過ごさせていたただきました。宿泊したときも休前日でしたが、2019年10月現在、かねとく旅館さんは土曜日のみの営業のようです。泊まれる曜日に限りはありますが、一人泊の料金アップは二人泊と比べてプラス1,000円のみとなっています(楽天トラベル)。今回は楽天トラベルからの予約で、1泊2食付きで9720円お酒代別となりました。
沢渡温泉は初めてだったのですが、自然豊か、混み混みしておらず、素朴な温泉街で、ノイズに囲まれて過ごすサラリーマンが静養するにはもってこいではないでしょうかね。また絶対に来たいです。
最新の情報もご確認されてみてくださいね。
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伊香保で水沢うどん
さて、宿をチェックアウトし、中之条駅行きのバスに乗り、中之条駅から渋川駅へ移動します。
今日は伊香保で日帰り入浴してから水沢うどんを食べよう。と思いバスに乗ろうとすると、お財布に一万円札しかなく、お金を崩す時間を要したことが行程的にクリティカルエラーとなり、結局この日は水沢うどんを食べて帰るしかなくなりましたw
というわけで、正午発の群馬バスで水沢うどん街へ。バス停は「水沢」になります。この路線は本数が少ないので、事前に要チェック。
どのお店も混んでいるなぁ。。とのぞいたらすんなり入れたのが、大澤屋の第二店舗。
うどんももちろんですが、ごま汁と舞茸の天ぷらが美味しかったですね~。あと、提供がめちゃくちゃ早かった。
天ぷらには味が付いているのでそのままでもOK。
メニュー価格の詳細は忘れましたが、1620円の会計でした。
店の近くのバス停から、高崎駅行きのバスに乗り込み、高崎駅から八高線で帰路につきました。伊香保温泉は近いし、また今度来よう。