旅路ノート

歴史と温泉宿が好きな女性会社員の旅日記

日本海氷見小さな隠れ味宿 魚恵 宿泊記(2020年7月他)■閉店されました

■2021年9月30日をもって閉店されました。とても素敵なお宿さんでしたのにとても残念です。良い思い出がつくれましたこと、交流させていただいたこと、とても感謝しております。本当にありがとうございました■

 

2020年7月中旬、富山県氷見市にある「日本海氷見 小さな隠れ味宿 魚恵」さんに夫と宿泊してきました。こちらのお宿にお世話になるのは2018年の春に続いて2回目となります。お料理がとても美味しく、お部屋や設えも綺麗で、アットホームなお宿です。3月の美ケ原温泉への一人旅以来、久しぶりの遠出でした。

 

 

旅行の前に

今回、旅行の予約は比較的感染状況が落ち着いていた6月中に行っており、旅行直前の感染急拡大は予想外のこととなってしまいました。ちょうどGOTOトラベル東京除外が決まるすこし前だったでしょうか。自宅は多摩地域であるものの一応都民なので、東京の感染者数増を受け旅行してもよいのか悩みましたが、対策をしっかりして行こうと決め、次のことに気を付けて旅行したことを書き添えたいと思います。

・旅行前から家以外では必ずマスク着用。

・旅行前2週間は外食はしない。仕事(自転車通勤)以外不要不急な外出をしない。買い物も極力ネットスーパーを使う。

・検温し、職場や身近な人で体調不安を訴える人がいないことを確認のうえ出発。

・どこでも手指消毒できるように個包装の消毒ジェルを持ち歩く。

・使用したマスクは宿に捨てず、自分で持ち帰り処分。(氷見市内宿泊施設感染予防対策基本方針に載っていた内容)

・都心を経由しないルートで旅行先へ向かう。

などです。

ウィズコロナ社会の旅行者として、旅行時の感染防止のアイデアなどをみんなで共有していきたいです。

 

アクセス・外観

 

さて、今回のお宿魚恵さんへのアクセスです。

JR氷見線終点の氷見駅から、徒歩であれば25分程度となります。

 

氷見のまちは、藤子不二雄Ⓐ先生の出身地です。氷見線では忍者ハットリくん電車が運行しています。バスやタクシーもキャラクターたちが描いてあり、かわいらしいですね。

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お宿への道すがら、キャラクターのモニュメントと記念撮影したり、先生のご実家である光禅寺を訪れてみるのもいいですね。

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歩きが大変な方は氷見駅から加越能バス利用で「加納神社前」バス停下車とか、市街地周遊バスでひみ番屋街まで行くという手もあります。ひみ番屋街からお宿までは徒歩2分ぐらいです。ちなみに私たちは今回、富山駅でレンタカーを借りての訪問です。

 

魚恵さんは上庄川添いにあります。(写真中央に門構えが見えます)比美乃江大橋という立派な橋も近いです。

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外観です。高級感あふれるエントランスです。わくわく♪

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玄関です。右側がフロントです。手指消毒をしてお部屋へ。

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お部屋

魚恵さんのお部屋は全4室です。

今回は10畳のお部屋を予約していました。が!12畳のお部屋にしていただいていたことを記事作成中に気が付きました・・。すみません、ありがとうございます!!

案内していただいた12畳の朱華(はねず)というお部屋です。2017年にに客室はリニューアルされているので、新しくて綺麗です♪

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空の冷蔵庫と金庫、テレビ。お部屋にも消毒液があります。

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お湯のポットと冷水のポットです。生花が活けてあると、空間が潤いますね。

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洗面所やウォシュレットのお手洗いも新しくてとても綺麗♪

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浴衣・バスタオル・フェイスタオル・歯ブラシ類などの基本的なアメニティ完備・ドライヤーはお部屋にあります。WIFIも全室対応です。エアコンもしっかり完備されています。 

 

2018年のときは8畳の緑青(ろくしょう)というお部屋に泊まりました。

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レイアウトが微妙に違うのですが、どの部屋も洗面所・お手洗いもついていますし、新しくて綺麗なのは同じですね。

じゃらんを見ていると、15畳・12畳は同じ値段、10畳・8畳のお部屋も同じ値段なのかな?という感じですね。

 

館内

今回はこういう事態なので、共有スペースの利用は遠慮しました。

ちらっと写真だけですが、ロビーにある憩いのスペースです。お宿で扱っているお酒や、雑誌などがレイアウトされています。

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お風呂へ

 

お風呂は内風呂が2つあり、ホワイトボードに部屋名の書いてあるマグネットを貼って予約します。コロナ対策で部屋単位で貸切にということですね。1回50分なので、そんなに急がなくても大丈夫です。1タームごとにお宿のほうで消毒作業してくださるそうです。安心して利用できました。

 

浴室はコンパクトですが、浴槽は大人二人で入るには充分な大きさです。温泉は氷見温泉元湯から引いているそうです。泉質はナトリウム-塩化物泉。たぶん、お湯があふれたぶんだけ足される方式かなと思われます。滞在中3回入りましたが、いついっても適温できもちのよいお湯でした。

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カランは二つです。アメニティはシャンプー・リンス・ボディソープ完備です。写ってないけど、イスと洗面器があります。

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富山のお酒がいろいろ試せて楽しい!

 魚恵さんではお酒のメニューも豊富です。

こちらがドリンクのメニューです。ビール、ウイスキー、焼酎、チューハイ、女将手作り梅酒、ワインなどなど。

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夕食までの限定で湯あがりセットもあるのですね。

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そして、大充実の富山の地酒です。

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 県内17の酒造から仕入れていて、なかにはあまり出回らない珍しいお酒もあるとのことです。嬉しいことに、800円で3種(30mlずつ)の飲み比べができます。(お酒の種類によっては200円アップです)

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写真が不鮮明かと思うので補記しますね。

立山酒造(南砺市)雨晴

②舛田酒造(東岩瀬町)満寿泉

③越のめぐみ(婦中町)后

④銀盤酒造(黒部市) 播州50

⑤皇国晴酒造(黒部市)「幻の滝奥秘境」

⑥高澤酒造(氷見市) 寒鰤

若鶴酒造砺波市) 苗加屋 マイスターズ

⑧吉乃友酒造(婦中町) 林檎の誘惑

⑨林酒造(朝日町) 黒部峡55

⑩成政酒造(南砺市)純

⑪玉旭酒造(八尾町) エコーズ

⑫若駒酒造場(井波市)若駒

⑬本江酒造(魚津市) 越中懐古

⑭吉江酒造(砺波市) 太刀山

⑮福鶴酒造(八尾町) 風の盆

⑯富美菊酒造 (富山市)富美菊

⑰三笑楽酒造(南砺市) 原酒

若鶴酒造 (砺波市)ようの雫

⑲皇国晴酒造 (黒部市)FUNKY MABOTAKI

⑳舛田酒造 (東岩瀬町)満寿泉×ERI PEKO

 

私たちもさっそく飲み比べのセットをお願いしました。

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 見た目も涼やかなセットに心が弾みます♪私の選んだお酒と、ど素人ながらの感想です。

③越のめぐみ「后」名前のごとく上品で格のある味わい

⑤皇国晴酒造「幻の滝奥秘境」飲みやすくてバランスのよい感じ

⑧吉乃友酒造「林檎の誘惑」個性的

 

主人のセレクト

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③越のめぐみ「后」

⑤皇国晴酒造「幻の滝奥秘境」

若鶴酒造「ようの雫」チョイスがかぶってますねw協調性があるのかないのか。

 

私はお料理の中盤に追加で玉旭酒造(八尾町) ⑪のエコーズを1合いただきました。旅行前から富山の地酒をWEBで調べているなかで、飲んでみたいと思っていたお酒で、こちらで扱っておられて嬉しかったです!ワインのような、甘さと酸味が美味しかったです。王道も好きだけどこういう系が凄い好き。

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氷見の海の幸の夕食

 

さて、今回は夕食をスタンダードなプランにして予約していました。夕食はお部屋食になります。毎朝店主さんが5時30分に市場に行き、仕入れをしてメニューが決まるそうです。

こちらがお品書きです。海の幸のメニューがならびます。氷見と言えば富山湾キトキトなお魚ですね。楽しみです♪

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 メバル唐揚げ。一口サイズのメバルって珍しい?サクサクして香ばしいです。

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くらげ酢、バイ貝煮、鉄砲かます南蛮。私はとくにプリっプリのバイ貝が好きでした!

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皮ハギ肝味噌。肝味噌の塩気と濃厚な味わいが堪らないですね。

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焼きナスとふぐのカルパッチョ。あっさりしたふぐにコクのあるソースが美味しい!

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サザエこんかバター。サザエがいわしのこんか(糠漬け)とバターと合わせてあって、いいかんじの塩気とバターのコク、サザエの食感が反則技の美味しさですw

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 続いて旬のお造里、お刺身です。海老・ふくらぎ・こち・赤いか・まぐろなどなど。

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氷見の海の幸、どれもとろける美味しさです。ちょっとずついろいろいただけるのもいいですね♪

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鉄砲かます塩焼き。6月から7月の限られた時期しか出回らない大きなかます。しっとりとやわらかく、食べ応えがあります♪

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こちらはエビチリならぬ、ふぐチリ。和洋中とテイストもいろいろで楽しいです。

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トビウオのフライ。中には野菜も包まれていて、後半&揚げ物でもあっさりといただけました。

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お味噌汁はあら汁です。お出汁がしみわたるほっとするお味♪

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赤鯛の釜めし。ふたをあけたときのいい香りったら・・。鯛の身もやわらかく、やさしい美味しさでした。

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最後はデザートです。はちみつレモンのところてんでさっぱり。

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新鮮なお魚をいろいろなテイストと富山の地酒と一緒にいただけて幸せでした!コロナ禍の中で感じた久々の旅の喜び。スタンダードコースはアラフォー世代には量もちょうどよく感じます。

正直リピートしている宿でも、食事は毎回一緒だなと思う旅館はあるのですが、魚恵さんではその日に仕入れたお魚次第で献立が変わるという、「今度は何がいただけるのかな?♪」というわくわく感があります。

 夕食後の片づけと同時に、お布団をてきぱきと敷いてくれました。

朝食

 

朝食は大広間でいただきます。開始時間は7時30分か8時を選べました。他のお客さんとも同じお部屋とはなりますが、そもそも4室のお宿ですから、混み合うこともないですし、お連れさんどうしで対面になるので安心でした。

 

お魚の種類は失念しましたが、タタキはお醤油なしでも味がついていて美味しい♪なめろうのような感じでご飯に合います。

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カツオは全く臭みなどなく美味しいです。

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プリプリのタコと、トビウオの昆布締め。富山は昆布文化の地域なので、ご当地的なものがいただけて嬉しい♪

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干物はかますです。

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鯨と牛蒡の煮物。鯨はなかなかいただく機会がないので貴重な体験!牛肉に似た旨みと脂のコクがあります。ごぼうと合うし、もう一度食べたい。

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熱々で具だくさんの茶わん蒸し。朝から幸せです♪

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おひつではなくて、ひとりずつ釜で炊き立ての白ごはんです。

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お味噌汁です。

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美味しいお刺身がいただけたり、郷土色があったり、ご飯も炊きたてで美味しく、大満足でした。朝食後は若女将さんが声をかけてくださり、コーヒーをお部屋でいただきました。

 

続いて、前回泊まったときのお食事も紹介します。

 

夕食(2018年4月下旬)

前回は富山の春の味覚である「ホタルイカ」と「白エビ」の料理がつく期間限定のコースにしていました。お品書きの記録がないので、私のメモからの書きおこしですから間違っていたらごめんなさい(汗)

 

やわらかいイカと、3種盛はふぐの白子焼き、コリコリとしたなまこ、稚鮎

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お酒に合いそうなものばかりなのに、このときは何の飲み物を注文したか、記録してなかったです。

山菜と鰆はお塩でいただきます。なんだかお洒落!続いてホタルイカと白エビのお刺身です。これぞ富山の春ですね♪いい時期に行ったなぁ。。

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さらにお刺身!まぐろ(とろ)、ばい貝、鯛、さより、イカ、甘海老、ぶりと種類も豊富です。

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メバルの塩焼き。万願寺唐辛子に鰯のすり身が入ったもの。

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ぷりぷりのふぐとホタルイカの蒸篭蒸し。玉ねぎの入ったタレと一緒にいただきました♪

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フォー風氷見うどん氷見うどん手延べうどんで細め・コシのある美味しいご当地グルメですね。写真に撮り忘れましたが、夫のは猪肉の入った氷見うどんで、こちらは私もひとくちもらったのですが、牛肉の大和煮に似てるなぁと思った記憶があります。 さらに、鰯とさよりとわかめの酢の物。

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ホタルイカの釜めし。ホタルイカがほんとに好きなので、コースにたくさん登場して大満足♪(前日は滑川のホタルイカまつりで、たらふくホタルイカを食べていますw)

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タラの芽、ギンポの天ぷら、白エビのかき揚げ。ギンポというお魚はこちらのお宿で初めていただいたのですが、めちゃくちゃ美味しいですね。ドジョウのような細長いお魚でわりと浅瀬にいるらしいです。あまりに美味しすぎて、満腹でギブアップ気味の主人の分も私がもらって食べました。

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デザートはクリームチーズのムースでした。

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前回のコースも、工夫と旬が詰め込まれた美味しいお食事で、ぜひとも再訪しようと思ったのでした。

朝食(2018年4月下旬)

 

前回の宿泊の朝食はこちらです。かますの干物を中心に、たこのお刺身や定番の玉子焼き、各種ご飯の友が並びます。そういえば前回の朝食は部屋食でした。

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その他

 チェックアウトは午前9時で、通常より少し早めかもしれません。早朝に魚市場への見学に連れて行ってくれるサービス(予約制)も行われているそうです。若女将がとても気さくな雰囲気の方で、安心して過ごせるのもお宿の魅力だと思います。記事を書いていて、また行きたい気持ちが高まります!

コロナ対策では、夕食の部屋食と、お風呂の貸切制がとても安心できます。訪れる側も旅の新しいエチケットを守っていきたいですね。

ブログやインスタなどのSNSやWEBで情報をどんどん発信されていますので、最新のご案内を確認されてみてください。もちろんGOTOトラベルの対象施設です。

himi-gyokei.com

 


 

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