旅路ノート

歴史と温泉宿が好きな女性会社員の旅日記

遠刈田温泉 旬菜湯宿 大忠 宿泊記(2020年9月)

9月下旬のとある週末に、夫と遠刈田温泉 旬菜湯宿 旅舘大忠さんに宿泊してきました。いろいろな旅のブログでお料理が美味しいと評判でしたので気になっていたお宿です。実際に宿泊してみると、お酒やお料理が楽しめるのももちろん、ラウンジスペースでドリンクがいただけたり、源泉掛け流しのお湯も良く、とても素敵なお宿でした!

 

 

白石城観光

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午前中、新幹線の白石蔵王の駅で下車し、タクシーで白石城へ。運賃は860円ほどです。

 

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白石城は、片倉小十郎という武将の居城です。

片倉小十郎という武将は、(実はあまりよく知らなかったのですが、)大阪夏の陣伊達政宗隊の先鋒を務め、真田幸村隊と激闘しています。後藤又兵衛を討ち取っているんですね。幸村から智将と見込まれた「鬼小十郎」は幸村から遺児(大八・阿梅)を託されたそうです。

ちなみに史書によれば美男子だったそう。(*'▽')

 

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近くの武家屋敷も見学しました。

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白石城の城下町はとても静かで渋いところでした。

 

歩いて、JRの白石駅へ。ここから遠刈田温泉行の路線バスに乗車します。

バスがやって来ました。 

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バスの乗車中、白石川の近くに「小野さつき訓導殉職の地」という看板があるのを目にしました。小野さつきさんとは、大正時代に川でおぼれた生徒を助けようと殉職した若い女性教師の方で、映画や歌になっているのだそうです。

 

 

さて、バスは 約40分ほどで、遠刈田温泉に到着しました。下車するバス停は「遠刈田温泉」です。運賃は960円だったかな。

 

バス停から大忠さんまでは徒歩1分ほどと便利です。

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チェックインの15時まで少し時間があります。

 

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 お豆腐やさんの「はせがわ屋」さんで豆乳ソフトクリームを食べたり、セブンイレブンでちょっぴり買い出しをしてから、チェックインしました。

 

お部屋 

大忠さんのお部屋はA~Cの3タイプ。今回は一番コンパクトでリーズナブルなCタイプを予約していました。

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お部屋はコンパクトですが、のんびりする時間はラウンジで過ごしたかったので問題なしです。寝心地のよいマニフレックス社製のマットレスがあるだけで充分すぎるほどです。

 

 モダンな壁の色です。f:id:rekishipen:20201111210415j:plain

 浴衣・タオル類・基本的なアメニティはもちろん完備です。

 

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お手洗いも水回りもきれいでした。

 

調光できるライトや「女将さんの愛情」のお薬

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電気ポットあり。お茶だけじゃなくてドリップコーヒーもあるのがポイント高いです♪

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ちなみにこちらのお部屋は3階にあるので、階段が大変な場合は他のお部屋タイプのほうがよいのかもしれません。

 

源泉掛け流しの温泉 

大忠さんのお風呂は、歴史ある遠刈田温泉の源泉かけ流しです。男女別の大浴場と空いていればいつでも入れる貸切風呂が3つあります。

 

こちらは女性の大浴場。誰もいなかったので、撮影させてもらいました。

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浴槽の浅い部分が広くなっていてゆったりと半身浴みたいにできます。

 

泉質はナトリウム・カルシウム・硫酸塩・塩化物泉だそうで、源泉が配管の長さ等による調節で適温となりかけ流されているそうです。小さいお宿ならではの源泉掛け流し。

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肌がやわらかくすべすべするような気持ちいいお湯でした♪

 

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個人的には大浴場が一番のお気に入り。

 

翌朝はお湯の温度がぬるめと思ったら、朝とても冷え込んだからだそうです。自然のままのお湯ならでは、ですね。

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 貸切風呂の「もも花の湯」

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外気が取り込まれ、ちょっと露天風呂みたいな感じです。

 

同じく貸切の「風みどりの湯」、「紺碧の湯」。

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貸切風呂はいずれも洗い場があり便利で、夜の時間帯はわりと空いていましたので、何度も空き状況を確認に行く・・みたいな展開にはなりませんでした。

 

パブリックスペース

 

小さな書庫があり、小説、漫画、雑誌が並んでいました。

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漫画は青年漫画が多かったです。私も雑誌をお借りして、夜お部屋でのんびり眺めました。

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フロント横のバーカウンター

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お風呂あがりに生ビール(カールスバーグ)をいただきました。

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普段あまりビール党ではないのですが(そもそも炭酸が苦手なため)こちらはそんな私でも美味しい!と感じられた味わいでした。

 

廊下からつながるスペースにフリードリンクを楽しめるラウンジスペースがあります。

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レモン水や麦茶のほかに、夕食の時間帯までと思われますが、自家製サングリアとスパークリングワインが楽しめました。

 

朝はコーヒーも自由にいただけました。

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ハワイのコナコーヒーのブレンドされたコーヒー、甘い幸せな香りでした。

 

カフェミュージックがかかっていて、雑誌も読めて、好きなドリンクを飲んで、、楽しいー♪部屋よりこちらにいた時間が長かったかも。もちろん共有スペースなので、マスクはしつつ。。

 

夕食

お待ちかねの夕食!18時から1階の食事処でいただきました。お隣の方との間には簾のような仕切りだけになるのですが、大人の落ち着いたお客さんばかりで、賑やかになりすぎることもなかったです。

 

まずは「蔵王の彩り前菜 」キレイ♪アートのよう・・♪

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 海鮮湯葉和え、サンマ昆布締め、小エビのベニエ、自家製ピクルス、胡麻豆腐、ラタトゥイユのカナッペ、蔵王ブランド豚「JapanX」のハム、生ハム百合根。

和洋とりまぜて色々楽しめますね。美味しいなぁ。 

 

スパークリングワインと一緒にいただきました。

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この日の飲み物のラインナップはこんな感じでした!(献立の用紙をいただいてスキャンしてみました)

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お料理との組み合わせの提案もしてくれます。

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続いて「 蔵王大根の牛テールスープ

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お出汁が染みわたりますね。。。美味しい!!

 

大忠さんの名物となっている「おばんざい」はビュッフェ的に好きなタイミングで自由にいただけます。

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各グループごとに取り皿と真新しい割り箸が何セットか配されていて、おばんざいコーナーでお料理をその割り箸で取り皿にいただいたら、その場で割り箸は壺に回収する方式でした。取り分けは各グループ一人で行います。なので安心でした。

 

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枝豆・スライストマト・胡瓜の辛子漬け ・もやしナムル

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なんとも瑞々しいトマト♪旬の野菜もたっぷりいただけるし、ピリ辛な味付けのものはお酒に合いますね。

 

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野菜スティック・肉じゃが・おでん 

 

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熱々のおでん。やさしい味わいでほっこりします。

 

 

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肉じゃがは夫も美味しかったと言っていました。

 

フリードリンクですからね!やっぱり途中で日本酒にシフトしました。

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「AKABU F 吟醸造り」(岩手県)、「山の井 70」(福島県) 、写真がないですが、「あたごの松 鮮烈辛口」(宮城県)。少しづつ味わいが異なりますがそれぞれすごく美味しい!

楽しくなった夫が別料金の幻の日本酒「十四代」(山形県)もオーダー!さすがプレミアムな扱いだけあり高貴な感じの香りと風味でした(素人レビューで申し訳ないですが)。

 

サラダは「伊達いわな」と「虹鱒」のサラダ仕立て 

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川魚のお刺身って普段なかなかいただけないから嬉しいー♪

 

続いて大忠さんの名物という「きのこ竹の子の包み揚げ」

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中から半熟卵がとろけます。熱々で美味しかった~。思ってたより大きくて具だくさん。濃い味好きな私は塩ひとふりしたら完全体だったかな。

 

口直しにレモンのシャーベット(写真なし)

 

メインは選択制なので、数日前にお電話して選んだメニューをお伝えしました。

今回は「蔵王牛のサーロインステーキ」にしてみました。

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ジューシーで美味しいお肉でした♪しっかりさしが入っていて、量的にはアラフォー世代には十二分です。

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メインは選べて、他にも 

「牛タンと蔵王野菜の煮込み」か「タラバガニの特製オイスターバター焼き」の選択肢も。

 

しめのご飯は亘理町郷土料理「はらこ飯」!!

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鮭といくらがたっぷりでまず眼福!

 

仙台味噌のお味噌汁と合わせていただきました。

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 プチプチのいくら、出汁のしみたご飯、ほぐれる鮭・・おいしすぎるー。

亘理町とは蔵王町からほぼ太平洋側にほぼ真東に15~20キロのところにある町のようで、隣の隣の町ぐらいなのかな。かの伊達政宗も美味しさに驚いた郷土料理、はらこ飯・・いいときに来られました♪

 

デザートは塩ミルクのとろけるプリン、と、ほうじ茶

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いちじくのコンポートがのってるー♪甘じょっぱいプリン、癒されました。

 

フルーツはお部屋でいただけました。

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郷土色や地産地消の食材を生かした夕食で、おばんざいも素朴ながらどれも美味しく大満足ですー!!

そしてスタッフの皆さんもニコニコテキパキ、お酒のおかわりとかも気にかけてくれるし、行き届いてるなぁ♪と感じました。

 

朝食

朝食も同じく食事処にて。8時からだったと思います。

松花堂弁当のふたをあけると・・じゃーん。

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f:id:rekishipen:20201206204551j:plainボリューム的には豪華なランチぐらいある気がしますね。ご飯に合う系のおかずがいろいろ。

 

朝精米しているという「ひとめぼれ」とお味噌汁

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朝食時にもおばんざいコーナーがありました!

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はせがわ屋さんの寄せ豆腐、スープカレー

契約農家さんからの玉子を温泉でゆでているという温泉玉子、をご飯にのっけてみました

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とろりと濃厚でおいしいです♪そもそも、白ご飯も美味しいし。白米が適当な旅館って意外と多いような気がするんだけど、大忠さんのご飯はちゃんと美味しかった。

 

他にも定番のご飯の友 梅干し、ひじきやちりめん

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お漬物や納豆も。牛しぐれがすごい美味しくておかわりしてしまった!

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朝からお腹いっぱい!好みの「ご飯の友」で美味しいご飯をいただける仕組みも良いですね。

 

その後はコーヒーをラウンジでいただいて・・先述しましたが、ハワイのコナコーヒーがブレンドされているコーヒーで、すごい好きな味でした。

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感想・その他

チェックアウトのときに、お土産にパンをいただきました。

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自宅で温めてからいただきましたが、本格的にパン屋さんのパン?のような美味しいパンでした。ありがとうございます。

訪問当時、蔵王町のキャンペーンでトートバックに入った梨もいただきました。香りがよくて美味しかったなー。ホントいい時期に行った。

 

9月でしたので、都民の我々はGOTO適用対象外で、入湯税、追加のお酒代込みで一人23000円ほどでした。

 

思えば9月下旬は、比較的コロナの感染状況も落ち着いていたころだったのだなぁ。お宿もいろいろ気を配るポイントが多くて大変だと思いますが、泊させてもらえてよかった。ありがとうございます。

 

まとめにあたり。まずは、私は大忠さんがどストライクでした・・!郷土色・季節感ある美味しいお料理にアズユーライクで味わえるおばんざい、フリーなのに上質なお酒類、寝心地の良いベッド、読書できるラウンジ、かけ流しの温泉、ニコニコしたスタッフさんたち。

 

逆に、お酒苦手、景観大事、やっぱり露天風呂でしょ、ファミリーや仲間とどんちゃんしたい、そんなタイプの方には、はまらないかもわかりません。

 

人気のお宿で、一人では泊まれないので、家族とまた近々いけたらいいな。

遠刈田温泉 旬菜湯宿 旅舘大忠

 

 

帰路は遠刈田温泉から高速バスで仙台へ出て、仙台駅のたんや善治郎さんで牛タンをいただいてきました。

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厚切りなのにやわらかくて塩気があって美味しい!

 

その後タクシーで宮城県美術館へ。サクッと鑑賞したのみ。

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夕ご飯は東京駅の電光石火というお好み焼き屋さんでいただきました。

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都内に住んでいますが、自宅から東京駅までかなり遠いおのぼりさんなのもので、東京駅を満喫したいんですよねw  

 

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