熱海温泉 和モダンオーベルジュ 熱海tensui にひとり泊(2021年)
冬の終盤に一人で熱海と箱根の温泉旅に行ってきました。春になれば仕事は激務でそもそも出かけにくくなるし、感染対策大々前提で、宿メインの近場への旅です。
和モダンオーベルジュ 熱海TENSUIは熱海の繁華街からは少し離れた静かな住宅街にある19室の宿です。和モダンオーベルジュと冠するとおり、和洋とりいれたコース懐石が自慢でインテリアや空間づくりに拘った大人の宿になっています。
だいぶ前に雑誌ozTRIPのひとり旅特集で紹介されていて気になっていた宿なのですが、熱海エリアは都内から近いゆえに「いつでも行けるしなぁ」と宿泊先の選択肢になかなか浮上してこなかったのですよね。移動時間が短いところ、熱海、熱海で行ってみたい宿といえばTENSUIさん!ということで探し、ちょうどよく予定のあうプランと出会えました。
熱海tensuiへのアクセス
当日は南武線で川崎駅に出て、快速アクティーで熱海駅へ、伊東線に乗り換え来宮駅までやって来ました。
公共交通の場合、熱海の繁華街からは離れていますので、選択肢としては熱海駅から路線バスか、熱海の一駅先の来宮駅からの送迎利用となります。私は来宮駅から送迎を利用したく、1番早い15:15の便を事前に電話で予約しておきました。
この日15:15の便の利用は私ひとりだったみたいで、定刻を待たずにすぐ出発。駅からは10分くらいで到着しました。
外観はモダンな佇まいです。
自動ドアを入ると
さらに扉がありまして
その向こうがフロントへと続くロビーになります。竹のモチーフが和テイストかつ黒の壁がモダンでかっこいいです。
ロビーからテラスにも出られます。
この日は雨だったので、テラス席は楽しめなかったですが。。
気候が良いときはオープンエアでドリンクとか楽しめますね。
「日本の小宿10選」にも選出されたことのある宿なんですね!来て初めて知りました。
チェックイン・ウェルカムサービス
高級感のあるエントランスを抜けて、ダイニングの窓側のカウンター席に案内されます。
ここでチェックインの手続き。食事の時間と明日の来宮駅までの送りの時間を確認します。
ウェルカムドリンクはワインやソフトドリンクから選択。私はスパークリングワインをお願いしました。
15時から17時まではこちらのダイニングで、フィンガーフードやドリンクがフリーでいただくことができます。このウェルカムサービスが熱海TENSUIさんの自慢のひとつ。
ワインやジュースのほかにコーヒー紅茶はスタッフさんに言えば用意してもらえます。
フード類は個包装のお菓子、ドーナツ、キャンディチーズ、ナッツや
小さなかわいいサイズのローストビーフのサンドイッチなどなど。
さっそくわたしもサンドイッチやナッツ・ドライフルーツなどをいただきました。ちなみに奥に写っているのはいただいたマスクケースとアルコールスプレーです。
ウェルカムサービスは17時までなので一度お部屋に荷物を置いてからも、再びゆっくり読書しながら寛がせていただきました。
お部屋
熱海tensuiさんでひとり泊の場合、選べるお部屋はツインベッドのお部屋か、キングサイズベッドのお部屋の2種類と思われます。
今回はツインベッドのお部屋を予約していました。
鍵を受けとり荷物は自分で持って2階へ。
今回のお部屋は206というお部屋です。
エレベータか階段で2階にあがってすぐなうえ、大浴場まで徒歩5秒という便利な位置でした。
上図の緑色の四角マークの位置です。
ティファールの電気ケトルと、カフェイタリーのマシン。カプセルは紅茶とコーヒーでした。マシンは直感的に使えず苦戦してしまったw
冷蔵庫内のミネラルウォーターとジュースはサービスです。
枕元にコンセントと照明あり便利でした。
加湿器
オセロとカードゲーム常備。よく貸し出し備品にあるけど、わざわざ借りにいかなくてもいいのね。金庫の鍵はルームキーと一緒についています。
クローゼット
小さめな湯かごのなかに帯と足袋
バスタオルとフェイスタオル。大浴場には備え付けのタオルはないので、お部屋から持っていきます。
ちなみに浴衣は1階のエレベーター前から好きなサイズと柄を選ぶことができますよー。
女性用浴衣 色とりどりで迷うー。
男性用の浴衣もいくつか柄が選べます。
お部屋に戻って。
玄関入ってすぐ左にお手洗い
TOTOウォシュレットで清潔&快適。
洗面スペース
やや小さいスペースだけど、大浴場で洗顔も洗髪もしちゃうので、狭くても特に問題なかったです。
歯ブラシなどの基本的なアメニティ完備。
ドライヤーはPanasonicでパワフルでした。
東向のベランダに出れるので、朝日を浴びつつコーヒーいただきました。
夏とかベランダで夕涼みしたら気持ち良さそう。
ベランダからの眺め
基本的に住宅街にあるお宿なので、マンションやおうちビューとなります。お部屋の眺望でリゾート感味わいたい方にはちょっと残念かもしれませんね。わたしは眺望は求めてない点なので全然構わないのですけど。
22時までルームサービスが利用できます。見づらいけどおつまみセット500円 地ビール330ml950円 ワイン焼酎はボトル5000円程度から。
マッサージや貸し出し品の案内 DVDプレイヤーにカールアイロン、カールドライヤーなどなど。
写真忘れていますが、TVはSHARPの大きな壁掛けのでした。東京でいうところのTBSとフジテレビは映らなかったですね。地区的なものなのかな。BSも入りません。
特筆したいのに写真撮り忘れてマヌケなのですが、家電でもうひとつ。
すべてのお部屋にBluetooth接続できるミニコンポがあるのです。(ONKYO製)普段家でもBOSEのスピーカーで音楽を聴いていますが、宿でもスマホやyoutubeの音楽を楽しめるのが自宅さながらの寛ぎを編み出してくれ最高でした。。このサービス他の宿でも入れてほしい!
枕は2種類
フワフワのと、フワフワと固い面の2WAYの2種類でした。
枕元にベッドライトとコンセントがありとても便利。
遮光カーテンのおかげもありぐっすり寝れました。
大浴場
熱海TENSUIさんの大浴場は2階に男女各1つ、男女入替なしで15-24時、6時-10時の利用となります。
大浴場はピークタイム17~18時、6時~7時となるため、なるべく混雑時間を避けて利用するように案内がありました。
大浴場近くに ウォーターサーバー
のれんの元にスリッパがいくつあるかで、今利用中の方の人数が分かるので、混んでそうなときは引きかえしました。
というか、コロナ禍以前より、温泉宿でそのようになさっている方は多いかと思いますが・・
誰もいなかったので、撮影させてもらいました。
脱衣所ですが、ご時世的および感覚的に一度の利用は3人ぐらいが限界かな?
アルコール消毒も準備されているし、きちんと清掃されてて快適です。
POLAのクレンジングウォッシュ、クレンジングオイル、ヘアエッセンス。
左のボトルは熱海TENSUIさんの系列グループのオリジナルコスメシリーズ雅stのオールインワンゲル。
シャワーキャップやかみそりなどのアメニティ、パナソニックのドライヤー完備。
冷蔵庫の中には黒豆茶とアイスキャンディが用意してくれてあり、自由にいただくことができます。
ほんのり甘味のある黒豆茶、美味しいです。
浴室内へ。
黒タイルを基調としていて、モダンなスパといった雰囲気ですね!
内湯には浴槽がふたつ、奥がジェットバスです。
内湯はほどよくぬるめで心地よい温度です。柔らかい湯あたりということでしたが、自分としてはけっこうどっしりした海の近くらしいお湯だなーと感じました。
引き戸の外が露天風呂です。
浴槽はひとつ。感覚的に、ゆったり入るには2人くらいまでかな。
木とタイルのモダンデザインです。
こちらの浴槽は源泉かけ流し♪です。内湯より温度が高めです。屋外なので、このままでちょうどよかったけど、もし熱いときは蛇口から水でうめてくださいとのことでした。
窓からの眺め。街並みのむこうに相模湾が見えます。
露天風呂がすっかり気に入り、夕、夜、朝と外気にあたっては浴槽につかり・・とのんびり湯浴みさせてもらいました。
バスアメニティ
雅stと、オレンジローズというシリーズののシャンプー、コンディショナー、ボディソープ。どちらもシャンプーは透明なシャンプーです。
温泉成分表
加水なし、加温あり、循環消毒ありなのですね。けど塩素のにおいは感じませんでしたね。
内湯のなかにあった熱海温泉のいわれ
源泉を海中から山里に移すっていう発想が神っぽい。。「温まりの湯」には納得で、夕方に温泉入って、その後夕食の間中ぽかぽかしてました。
設備としては岩盤浴があるのですが、コロナ対策のため利用停止となっていました。再開したらさらにデトックスもできますね。
夕食 基本会席 ー翠ー
さて夕食は18時からと指定されていました。お宿のほうで人数が集中しないように振り分けているのかな。
熱海TENSUIさんは「オーベルジュ」の宿ならではの創作和食会席が自慢。今回はスタンダードな基本会席「翠(ひすい)」のプランで予約していました。
明るい時間帯のダイニングはこんな雰囲気でしたが
夜はこんな雰囲気に変わります。
照明使いが素敵で、大人っぽい空間になっています。
客層としては男女ともにお一人様、若いカップル、ご夫婦など。傾向としては20~30代の若いゲストが多そう。
ひとりの場合は窓側に向いたカウンター席になり、衝立などはありませんが視線が気になるということもありません。
BGMはフレンチや洋楽のポップがほんのりと流れてます。だいたい皆さん浴衣で来てたかな。
最初にドリンクを決めたいと思います。
限定メニューとしてワインカクテル、芋焼酎
地ビール飲み比べセットや
その他 ビール・ウイスキー・スパークリングワイン・赤白ワイン、
静岡の地酒、焼酎、果実酒、ソフトドリンクなど。
どれも一人で注文しやすいサイズがラインナップしています。
白ワインとジンジャーエールのカクテルを注文しました。
わぁきれい(*'▽')
酒菜 :峯岡豆腐 枸杞の実 山葵、合鴨のミルフィーユ、 蛸 芽カブ
七つの野菜のキッシュ 海鮮春巻 です
キッシュ好きなので嬉しい♪ 合鴨も美味しかった~
生ハムに柑橘が包れてます
和・洋風・ちょっと中華風など どれも上品な味つけです。
鰻豆腐 小蕪チキン風味 くわい揚煮 手毬湯葉 いんげん 梅麩 牛肉味噌
鰻はそんなに得意ではないんですが、こちらは美味しかった!お肉みたいで♪湯葉もひらひらだと寂しいですが手毬風になってて食感が楽しかったですね~
お造里です
鮪、ボタンエビ、ホタテ、鰤だったと思います。
一切れずつは小さいけれど、脂がのってて美味しいお刺身でした(*´▽`*)
日本酒も頼めばよかった~
煮物椀 鯛麺 鯛焼霜 手毬麩 短冊人参 大根 柚子
出汁の効いたお吸い物です
こちらは料理長からのひとしなで ビーフシチュー
メインはローストビーフです
黒牛和種 TENSUIローストビーフ フリルレタス アンディーブ 胡瓜 人参 黄プチトマト
ソースは味噌のソースと 苺のソースです
写真だと表面もなんだか固そうに見えますが、、
なかなかどうして柔らかでしっとり。美味しかった!
早いもので締めの食事です
ひとめぼれ 赤出汁
ひとめぼれがモッチモチでめちゃくちゃ美味しい!!お代わりしてしまった。お米自体も美味しいし炊き方が上手♪
おばんざい
牛肉とごぼうのしぐれ煮ですね
もーこれがご飯に合うったら。最高のお供でしたね~。
香の物
デザートはクレープシュゼットです♪
スタッフさんが目の前で作ってくれるんです!
柑橘で香りづけして、炎が立ち上がります。おぉーー!
完成♪バニラアイスと、柑橘がほんのり香るクレープ。口福です・・(*'▽')
コーヒーや紅茶はないのですが、ほうじ茶をいただけます。お冷ももらいました。
夕食は提供もスムーズで、だいたい1時間15分ほどで食事終了。今回のスタンダード会席ですが、ボリュームとしてはアラフォー女子の腹八分目でちょうどよく感じました。たくさん食べる男性なら少し控えめに感じるかもしれません。
その上の特撰会席の「耀(かがやき)」は魚介の強肴が増え、お刺身も増えるみたい。
スタンダードよりも控えめなライト会席の「碧(あおい)」はメインがローストポークになるのと、酒菜やお刺身がすこし軽くなるようですね。
お夜食にどうぞと、いなり寿司をいただきました。
ちょうど小腹の空いた22時、ひとり二次会を開催。ご飯の量が適量だと二次会ができるという楽しみがあります(^^ゞ
朝食
朝食は8時か8時30分で選択でき、私は8時にしていました。昨晩と同じダイニングの窓側の席に案内されます。
眺望はないですが、夜同様、他の方の視線が気にならないのはいいですね。寝起き顔でも平気だし笑。BGMは朝らしくピアノやバイオリンのクラッシックが流れています。
朝食のドリンクメニュー朝もビールの注文が可能です。ソフトドリンクやコーヒーは500円。
土鍋ご飯 土鍋は万古焼かな?上手に炊けていて美味しいです!旅先の朝食って白ご飯が適当な宿もあるけど、tensuiさんの白米は美味しい(*'▽')
ご飯のおともは、ひじき煮、明太子、塩辛、お漬物、切り干し大根。甘味の白玉
鯖の干物、厚焼き玉子、餅巾着
きれいな海藻ビーズをサラダにトッピングしていただきます。勢いよくかけるとコロコロとテーブルに転がるので注意です笑
大きなお椀の豚汁は後から持って来てくれます。海の近くの温泉だしお魚のあら汁とかが良かったな~なんて我儘ですかね。
鰆のなめろう ペースト状になるまで充分にたたいてあります。なめろうって刺身の食感が残っているイメージですが、こちらは練りが固めのペーストです('ω')
なめろうとお出汁でお茶漬けにできます。
30分ほどで朝食を終え、持参したスティックで作ったコーヒーをベランダで飲んだり、温泉入ったり、Bluetoothコンポで音楽を聴いて本を読んだり。11時のチェックアウトまでのんびりしました。
感想・その他
今回は平日の一人泊、スタンダード会席のプランで19250円(入湯税、お酒代別)でした。熱海tensuiさんは土曜日に一人泊できるプランがないのですが、平日泊だった今回はお一人の方も結構いらしてました。
良かった点は
・ウェルカムサービスでワインなどをいただける◎
・大人の静かな宿の雰囲気◎館内移動少ない◎清掃がどこも綺麗◎
・源泉掛け流しの露天風呂◎
・Bluetoothコンポあり◎
・スタッフさんが気が利いて感じ良い◎
・クレープシュゼットの演出楽しい◎
・夕食美味しい◎
残念だった点は
・熱海駅からの送迎ならもっと便利なのに・・
・朝食にもう一押し
といったところでしょうか。日々の疲れを癒しにさくっと温泉入って、静かな宿でリラックスしたい、ホテルライクな宿が好き、という方にはぴったりの宿だと思う!住宅街の宿なので、温泉街の散策や眺望など旅情を存分に味わいたいよという方には、はまらないかも分かりません。
私としては熱海エリアは近いので、気候のいい時期にまたお邪魔したいと思います。そのときはDVDプレイヤー借りて、映画みたり、ベランダや外のテラスでお酒飲んだりしたいなー。
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散策(熱海梅園・来宮神社)
帰りの送りは9時・10時・11時のいずれかをお願いすることができたので、11時の便でお願いしてありました。
基本来宮駅までの送りですが、熱海梅園で降りる方がいらっしゃるようなので、私もそうさせていただきました。
肌感覚で2分咲き?シーズン的にはすでに遅いのかな?園内は坂だし、重いバックパック背負ってるし・・というわけでエネルギーパフォーマンスを考慮し、さくっと一周にて。
そのまま徒歩で坂を下って、来宮駅を過ぎ、来宮神社まで行ってみます。(梅園は長い坂の上なので逆ルートはキツいです)
境内に入った途端、なんとも爽やかで清々しい空気感。
たまにこう、一歩入ったときに空気が変わったなって感じる神社さんてありませんか。
スピリチュアルには疎いですが、木立のマイナスイオンなのか、、クリーンなものを感じた神社さんでした。
1周すると願いが叶うという大楠
お洒落なカフェもあり、休憩もできます。
雑談ですが、今まで「なんか空気変わった」って思った神社さんは、伊勢神宮と遠江国一宮小國神社です。また行きたいなぁ・・
さて、小一時間歩きましたので、お昼ごはんにしたいと思います。
五味八珍で浜松餃子ランチ
正午ごろの電車で来宮駅から熱海駅へ一駅移動。ランチは駅ビル「ラスカ熱海」のレストランフロアにある「五味八珍」という静岡のローカルファミレスへやって来ました。
注文したのは
歩いてのど乾いたので昼からビール・・(*'▽')
野菜中心の餃子は飽きが来ず12個あっというまにペロリ。ごちそうさまでした!
このあとは箱根へ向かいます。