2022年9月下旬、夫と新潟県十日町市の松之山温泉 ひなの宿 ちとせさんに宿泊してきました。
2022年の春にNHKスペシャルの「新・映像詩 里山(1)新潟の棚田 豪雪と生きる」を見まして、なんとなく、中越地域の里山風情のあるエリアに泊まりたいなぁと思っていたのですが、機会を得て出かけて来ました。
今回宿泊した松之山温泉のひなの宿ちとせさんは、十日町市(2005年の合併前の旧松之山町エリア)にある温泉宿です。数々の温泉雑誌に掲載されていたり、JR東日本のパッケージ旅行ブランド「地・温泉(ジおんせん」にも選出されています。
草津・有馬とならぶ日本三大薬湯、と「里山ごっつぉ」、なるほどとても個性的でした。
柏崎駅近く レストラン日本海で昼食
今回は自家用車での旅です。
関越道から北陸道へ入り、柏崎までやってきました。
こちらで柏崎名物の「鯛茶漬け」をいただきたいと思います。
宿泊当日のお昼ごはんは、夜の食事にそなえて重くないもの、を心掛けているので、そういった面からも、ぴったりでしょう?(年齢・・笑)
レストラン日本海は柏崎駅前の「ホテルサンシャイン」の1階にあります。
駐車場は店舗前と道路向かいにありました。
名物の鯛茶漬けや真鯛せいろ飯。
その他海鮮系やフライ・ハンバーグなどの定食もありますね。
夫は刺身定食をチョイス。
やや小ぶりなカットではあるようでしたが、新鮮で美味しかったそうです。
私は「三味一鯛 柏崎鯛茶漬け」。茶碗蒸しもついてます♪
鯛のなめろうや香り揚げなど、単体で食べても美味しいし、もちろん後半お茶漬けにしても箸が止まらない美味しさで、めちゃくちゃ早く食べ終わりました・笑
ごちそうさまでした。
レストラン日本海、席もゆったりしていてくつろげました。予約のお客さんも多いようでした。
台風で天気は良くなかったのですが、柏崎の海水浴場へ。
柏崎の海は県内屈指の透明度を誇り、15もの海水浴場があるのですよね。
小学生のころ、一度家族で夏に来たときとても水がきれいだったことを覚えています。
さて、ここからは国道353号線を南下して、十日町方面を目指します。
ひなの宿ちとせ お部屋
1時間程度で、松之山温泉に到着しました。
公共交通で来る場合は、ほくほく線まつだい駅からの無料送迎が利用可能です。
今回は車なので、一度入口前に停車し、予約名を告げ、そのあと駐車場に案内してもらう感じでした。
こちらが今回お世話になるひなの宿ちとせさんの外観です。
チェックイン後、仲居さんがお部屋まで案内してくれます。
館内は畳敷きです。
あらかじめお布団が敷いてあります。敷布団の厚みはそこまでなかったけど、寝心地は普通に良かったです。
窓側に掘りごたつ。夫はここで仕事してました(--;)
電気ケトルとお茶セットに冷水ポッド。
基本的なアメニティあり。タオルはロゴ入り。水まわりきれいでした。
WIFIも普通につながります。
お着き菓子は松之山温泉名物の「しんこ餅」上新粉、だから・・しんこ。らしいです。
館内の様子
1階にロビースペース
ドリンクは有料での営業のようです。
お宿が掲載されている雑誌など、閲覧できます。
湯上り処でのサービスがいろいろあります。
こちらが1階の湯上り処です。アイスキャンディーや冷水サーバー。
逆アングル
湯治たまご(ゆでたまご)や・・
日本酒などが 時間限定・数量限定でいただけます。
夕方はけっこう利用があるらしく、18時少し前に利用しようとしたらほぼ残量なしでした。たまごもお酒も補充されるわけではなさそうなので注意です・笑
アイスキャンディは22時までだから、あせらなくても大丈夫・笑♪わたしも夜いただきました。
1階にはアルコール・ソフトドリンクの自動販売機もありました。
日本三大薬湯を楽しめるお風呂
松之山温泉は日本三大薬湯として知られています。(あと二つは、草津と有馬)
温泉と認められる基準値の15倍もの温泉成分が含まれており、その濃さゆえだそう。
古代の海水が、熱されて湧いているという大変珍しい温泉です。ジオプレッシャー型の温泉というのですね。
まず夕方には1階の大浴場「ぼんやらの湯」へ行ってみました。
浴室の扉を開けると、ぶわぁぁと薬品のようなにおい!自然界ぽくない、科学的な香りが立ち込めています。これが「三大薬湯」の匂いなのか・・これは個性的だ・・・。
匂いに圧倒されるも、浴槽に体を沈めるとあら不思議。肌がとてもしっとり、ぽっかぽかですごくいいお湯です。メタケイ酸が豊富で美肌の湯なんですね。薬というより癒しでしたよ。
大浴場の外には源泉掛け流しの露天風呂があって、浴槽内に腰掛けられるところもあり、こじんまりしているけど、とても良かったです。(内湯は新湯注入循環式)
ぼんやらの湯は6時~24時まで利用できます。女性は夕方、大浴場に行くしかないから、日によっては、夕方の女性大浴場は混雑しているかもです。(この日は16~17時台まぁまぁの混雑でした・・)
JR東日本の「地・温泉」でも写真が使われている「月見の湯」へは、渡り廊下を渡っていきます。
脱衣所
けっこう広いですね。源泉かけ流しですが、源泉が高温のためお湯をはるときに加水とのことです。いや~適温で心地よいです。
月見の湯はいつ行ってもほぼ一人でした。ちなみに洗い場はありません。
男湯の時間に利用した夫も「回転が早い」とラーメン屋さんのようなコメントをしていました。
夜も良い雰囲気でした。月見の湯は女性のほうが利用できる時間帯が2回、夜と翌朝になっていますね。(女湯 6:30〜12:00 → 男湯 13:00〜18:30 →女湯 19:00〜23:00)
有料の貸切風呂「山の湯」「里の湯」もあります。【予約制・45分 1,100円(23:00〜翌7:30までは無料)】今回は寝ちゃってて深夜の温泉は利用しませんでしたが。。
夕・夜・朝とたっぷり個性的・古代ロマンな薬湯を楽しませていただきました!
夕食【里山のごっつぉプラン】
さて、お待ちかねの夕食です。
今回予約していたのは、「松之山温泉名物「棚田鍋」と「湯治豚」を味わう【里山のごっつぉプラン】」というスタンダードなプランです。
スタンダードプランよりほかの選択肢としては、
・越の紅のしゃぶしゃぶプラン
・ステーキ付きプラン
・美味少量プラン
などの展開もあるようです。
今回の食事場所は2Fの松の会場でした。
他グループとの間には衝立があるため視線はお互いに気にならないものの、声とかはよく聞こえましたね。
名前入りのメニュー表でした!
実物写真撮り忘れましたが、クロモジウォーター、すごくいい香りでした。
品数豊富そうでわくわくしてきました。
ドリンクメニューは部屋に備え付けてあったものと、食事会場テーブル上にあったものと両方いっぺんにのっけますね。
日本酒、充実ですね♪
「田友」推し、のようです♪
上越の岩の原葡萄園のワイン
お!飲み比べセットがありますね
夫は「雪国くらべ」
わたしは「魚沼くらべ」にしました。
最初のセッティングです。
手前は「前菜プレート」。松之山の食文化にちなんだ品々が並びます。
妻有ポークを低温で調理した湯治豚(温泉ハム)、野菜を野菜で炊く「菜々煮」
米粉のおだんご「あんぼ」(甘味はない)、豆腐を発酵味噌に漬けこんだ「醗酵豆冨」。これが一番好きでした。
木の子たちと姫竹の金平、柿の本(紫の菊)お浸し、ふきのとう含め煮
金平がめっちゃ美味しかった。
お造りは、どれも味がついているのでそのままで、とのこと。
北海道産生ウニと紅ズワイガニ、岩船産のどぐろ ポン酢ジュレ、南蛮えび塩麹和え
青森県産 真烏賊 ねばねば海藻と 、魚沼美雪マス いくらと共に
千歳伝統のけんちん(ぜんまい・里芋・豆冨・木の子)、佐渡産のもずく酢 大和芋
山清水鯉の鯉こく 味噌仕立て
なかなかいただく機会のない鯉こく。小骨あるものの、臭みはなく、身も美味しく、温かくて美味しかった!
【写真なし】十日町産 梵天丸茄子みそ田楽 いんげん素揚げ生姜醤油
茄子のみそ田楽、ジューシーで美味しかったです。うっかり写真を撮り忘れてしまった。
湯治豚(熟成地豚 越の紅 肩ロース)源泉約68℃にて低温調理 かんずり人参だれ
柔らかくて美味しい。ローストポークを想像していたけど、「ハム」かな。笑
日本酒をおかわりしました。
棚田鍋(熟成地豚 越の紅使用)
後半で火を付けてもらいました。豚肉と茄子・コリンキー・きのこ・大根菜が入っています。
火が消えたところで、おこげを割入れて、「塩の子」(神楽南蛮と麹を塩漬け熟成した物)を薬味として入れて。。
今日イチきたーーー。めっちゃ美味しいです。
十日町産棚田コシヒカリ。もちもちあっさり、甘味があって美味しいぃ。
水菓子 わぁぁたっぷりだ。
酒粕のババロア 黒イチジクのコンフィチュール、白根のベニバラオー・シャインマスカット、新潟県産 黒いちじく
ババロアが超絶美味しかった!季節のフルーツも瑞々しくて至福でした。
夕食の美味しかったメニュー勝手にランキング・笑
1位 棚田鍋・同1位 デザート・3位 コシヒカリ
アラフォーの私的にはちょうどよいボリュームでしたが、やや全体的に滋味深い構成であると思います。もうすこしお若い方や、男性でふつうに食べる方はステーキ付きプランや、しゃぶしゃぶのプランも良いかもしれませんね。夫は旅館のご飯にしては小足りない様子でしたので。
でもとにかく鍋とデザートが美味しかった!!ごちそうさまでした!!
ちなみに、別のフロアに「美人林」というお洒落な食事処もあります。
夜は前のお土産屋さんで買ったおせんべいを食べたり、漫画読んだり、また温泉入ったりしてのんびりしました。
朝食
朝食は8時または8時30分から選択でした。我々は8時30分に。
食事会場は昨晩と同じです。
朝も献立があるのが良いですね♪
全体像はこんな感じです。
飲むヤスダヨーグルト
炊き立て十日町産コシヒカリ「食味検査25年連続特Aの玄米を自家精米。雪解け水の伏流水、超軟水で炊き上げます」ですって!
そんな美味しいごはんのお供たち
妻有ポーク甘辛そぼろ、松之山温泉塩とうふ ほんのり塩味、煮菜 野沢菜の炒め煮、銀鮭ほぐしピリリ山椒和え、佐渡銀波草味噌和え、雪国まいたけ辛子和え
温泉玉子と旬野菜のサラダ風 おこげ
サラダ菜の下にドレッシングが隠れていたような。ちょっといただき方がわからなかった一品・笑
こちらが「やたら」。地場の夏野菜をやたらに細かく刻み、混ぜ合わせた里の農家に伝わるなつの滋養・健康食とのこと。
ほう・・山形の「だし」に似ている?と思ったけど(隣の席の人もそんなん言ってた)でも似てないですね。。こちらの方がサラダっぽいです。なんかかけたい・笑
松代地区の「みらい納豆」しっかりした大きな粒でした。笹川流れの藻塩でいただきます。納豆を塩でいただくのは新発見、美味しいですね!
ズイキ(八つ頭の茎)酢漬け、お漬物、新潟の郷土料理という、里山のっぺ(冷製)鮭・干し貝柱・鶏肉
朝ごはんはお米は美味しかったのですが、冷たいおかずが多かったですね~。熱々のおかず(焼き魚とか)で美味しいコシヒカリを食べたかった気もする・・
でも、新潟の食文化というコンセプトがぶれてないところに感服です。
ごちそうさまでした!
感想・その他
今回は一人当たり23,000円ほど(お酒代等別)の会計でした。連休ということもありますけど、滞在後の直感的には、少しお高めに感じたのが本音かも?
次は、ステーキ付きプランで、山菜の並ぶ春の平日に、いい日程を探したいですね。夜宿の経営するバー(玄関を出てすぐ)の利用もしたかったのですが、今回は強雨で外に出る気になれず・・リベンジしたいものです。
お食事は新潟里山の食文化を垣間見れました。そうしたコンセプトに共感できる方には良いと思いますが、男性やわりとよく食べるほう、という方はグレードアッププランの検討をおすすめしたいですね。個性的な温泉は一浴の価値ありだと思います!
お世話になりました!
松之山地区・魚沼観光
チェックアウト後は、車で観光へ。さくっと紹介です。
松之山の美人林
十日町市立里山科学館 越後松之山「森の学校」キョロロ、左の煙突みたいなのは展望台
こんな感じの風景が見れます。展望台は階段で上がるのですが、翌日太ももが筋肉痛すぎて死にました・笑
「キョロロ」の名称はアカショウビンの鳴き声から来ているのか・・
一度でさえずりを聞いてみたいものですね。
夫婦どもども気に入っている十日町市の「小嶋屋総本店」でへぎそば
曹洞宗 針倉山 永林寺。東洋のミケランジェロ石川雲蝶の素晴らしい彫刻作品を見ることができます。見入ってしまった・・(彫刻の撮影は禁止でした)。
赤城山西福寺にもいつか行きたい。
只見線にそってさらに北上「玉川酒造 越後ゆきくら館」で酒造見学・試飲(わたしだけ)・ショッピング。社員さんも親切で、予約なしでしたがすぐ酒造内の見学をナビしてくれました。こちらで昨晩宿でいただいて気に入った「イットキー」と、試飲して美味しかった「潟王」を購入。魚沼へ行ったら絶対に再訪したいです!!
その後、ご当地スーパー原信セントラルマーケット小出東店に立ち寄り、お土産や食材を購入⇒ 南魚沼の塩沢米穀で新米の塩沢産コシヒカリを購入しました。
越後湯沢駅へ移動して、早目の夕飯です。
大好きなムランゴッツォカフェに来ました。
メインで注文したのはこちらの妻有ポークグリルの焼きチーズ丼
妻有ポークが2枚も!!ご飯も塩沢産コシヒカリでもっちもち。今までパスタランチしかいただいたことなかったけど、やはりムランゴッツォカフェは何を注文しても美味しいのだな。
おまけ
新潟のお土産いろいろ。
吉乃川スパークリング@原信
吉乃川セット、越後ビール@柏崎ニューデイズ
潟王、イットキー@玉川酒造 越後ゆきくら館
塩沢産コシヒカリ・神楽南蛮みそ@塩沢米穀
松之山しんこ餅、松之山せんべい@松之山温泉土産物店まるたか
笹団子@越後湯沢ココロ
ホッポロ漬け、舞茸、いちじく、サラダホープ、コーヒー豆「小出ブレンド」、米粉クッキー、良寛牛乳@原信
「うまさぎっしり新潟」あれこれお買い物も楽しいですね。電車ひとりたびだとなかなかできないので・・。
買ってきたいちじく「越の雫」で・・
いちじくジャムを作りました。アクをしつこく取り続けて、おいしくできました。
ちょうど、前に奈半利町のふるさと納税でもらったジャムの瓶がぴったりでした・笑